サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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2014-01-01から1年間の記事一覧

衆院選挙を可視化する:d3.js

javascriptによる可視化フレームワーク"d3.js"をつかって、衆院選挙結果を可視化してみた。 ベースにしたレイアウトは2年前の衆院選で作成したもの。この時はExcelで作った静止画だったが、今回はd3.jsの機能をつかってインタラクティブ性を加えた。選挙年…

エリック・シュミットが語る「グーグルの働き方」〜 'How Google Works' by Eric Schmidt

Googleの元CEO、エリック・シュミットによる、"How Google Works (グーグルの働き方)"は、すべての「新しいことをやろうとしている人」に、示唆と勇気を与えてくれる素晴らしい指針だと思う。内容はもちろん、絵本のようなデザインもすばらしい。これもま…

「卵子の冷凍保存」は働く女性を救うか?:Apple, Facebook to pay for women to freeze eggs

社会における女性の活用は、世界の潮流だ。あらゆる国、あらゆる仕事で今、女性の活用が期待され、日本もようやく本気で取り組み始めたようだ。しかし、女性がその能力を本当に社会で発揮するには、まださまざまな課題がある。その中でも、あらゆる女性に共…

クアッドコプターで夜空にアートを描く:Spaxels Light Painting from Ars Electronica

クアッドコプターを自在に操って、夜空に絵を描く。そんな技術的にも表現的にも最先端を行くアート・パフォーマンスを展開するクリエーター集団がある。チームの名前、そして彼らがあやつるクアッドコプターは、'Spaxels'と呼ばれている。 Spaxelsはプログラ…

5歳からロボット・プログラミングを楽しめるキュートな教材:Dash & Dot by Wonder Workshop

こんなおもちゃが子供の頃にあったら! 一目見てそう思わずにいられないのが、米国のベンチャー・Wonder Workshopが開発したプログラマブル・ロボット、DashとDotだ。「一つ目小僧」のような、キュートな(?)ボディをもつこのロボット、実は本格的なロボッ…

ほんものの手作り地図:Hand Drawn Maps by Jenni Sparks

イラストレーター、ジェニー・スパークスの地図は「100%手書き」。何十年も前なら「普通」の手法だったかもしれないが、コンピュータ・グラフィクスが「普通」となった現代では、かなり斬新に思える。 ジェニーの制作手法のユニークさは「手書き」だけではな…

未来のショッピング:Tomorrow's cities - future of shopping by BBC

英国BBCの記事、'Tomorrow's cities - future of shopping(明日の都市ー未来のショッピング)'は、近未来のショッピングの姿を可視化したもの。そこに描かれた数々のシーンは、けっして空想や願望ではなく、現在開発中のテクノロジーをもとにした、現実的な…

ダンスする信号:The Dancing Traffic Light

何の変哲もない赤信号。そこに表示されている人のアイコンが、突然ダンスをはじめる…!?そんなユニークな信号が、この夏、リスボンの街に現れた。 「ダンスする信号」- "The Dancing Traffic Light"は、赤信号の「止まれ」を示す人のアイコンがダンスするも…

街に溶け込んだアート:Google Street Art Project

ポーランドのストリートアート 世界の文化遺産やアート作品を、オンラインでアーカイブする、Google Cultural Institute. すでに数多くの作品がコレクションされている。 その中でも、権威の視点ではなく市民の目線が感じられるコレクションが、Google Stree…

スマホで操作できるプロ野球応援ロボット:Hanwha Fanbot

韓国のプロ野球チーム、韓華(ハンファ)イーグルスは、長い低迷に苦しんでいる。1999年の初優勝以来、15年間優勝から遠ざかり、負けるとわかっても応援する忍耐強いファンたちは、「石仏」と呼ばれているほどだ。 そんな状況をなんとかしようと投入された助…

「IT系企業の平均給与」を可視化する

"Junichi Niino(jniino)"さんの記事、「IT系企業の平均給与を業種別にみてみた 2014年版 ~ ネットベンチャー、ソーシャル、ゲーム編」は、就活の年齢もとっくに終わり、ヘッドハンティングされることもなさそうな僕にとっても、なかなか興味深い。で、こ…

赤外ビームでネットにつながる:Beamcaster by RiT

現代は、何をするにも「とりあえずオンライン」。人とつながるより前に、まずネットとつながらなくては何もできない時代だ。さて、「オンライン」になる選択肢としては、現状、有線接続=ケーブルと無線接続=WiFiがある。 有線のケーブルはルーティング作業…

世界初の「ソーシャル・ロボット」、発売へ〜 Jibo by Dr. Cynthia Breazeal @MIT

MITのシンシア・ブリジール博士らが開発した’Jibo(ジーボ)'は、「世界初の家庭用ロボット」。「身長」約28cm、「体重」約2.7kgのABSプラスチック製のコンパクトな「体」には、コンピュータとWiFi、LCDスクリーン、カメラ、マイクロフォン、スピーカーなど…

脳内に埋め込んで記憶を回復するデバイス〜DARPA RAM Program

米国では毎年170万人の患者が、外傷性脳挫傷(Traumatic Brain Injury = TBI)による記憶障がいに苦しんでいる。現状、有効な治療法は存在しないこの障がいの解決に、最先端の脳研究が挑もうとしている。米国防高等研究計画局・DARPA、カリフォルニア大学、…

はてなブログへ引っ越しました

このブログをはてなダイアリーで始めたのは、2008年の5月。それから6年以上の月日がすぎた。「毎年100投稿」を目標にして、今回が610投稿になるので、まあ目標は達成したといえる。 愛着のある「はてなダイアリー」だが、はてなが「はてなブログ」を開始し…

女性専用の体内埋め込み型マイクロチップ・補足編

先日、このブログに掲載した「女性専用の体内埋め込み型チップ」には、多くのコメントをもらった。その中には「恐ろしい」「やりすぎだ」などという声も少なくなかったが、実は僕も、同じような第一印象をもった。しかし、調べるうちにこの技術は医療に幅広…

女性専用の体内埋込み型マイクロチップ

女性の体内に埋め込まれ、ホルモンを分泌するマイクロチップを、M.I.T.のファラ教授らのチームが開発した。20ミリ角・高さ7ミリのチップは、レベノルゲストレルとよばれるホルモンを毎日一定量、16年間にわたって体内に送り込む機能を持つ。このホルモンには…

乗客の快適度を測定する毛布:Happiness Blanket by British Airways

脳波を使ったパーソナルなガジェットがいろいろと出始めている。今のところ、ヘルスケアやエンターテイメントなどパーソナル分野が主であるが、中にはビジネス用途の機器もある。その最新事例のひとつが、英国航空(ブリティッシュ・エアウェイズ)が試験的…

不審者情報マップ beta

自分が住んでいる地域や通勤や通学で通る場所が安全かどうかは、誰もが気になる。特に最近のように猟奇的な事件が続くと、どうしても日常生活への警戒心は増すものだ。しかし、やみくもに危険を煽るのは、良いことではない。まずはデータを見て、必要な時・…

給与の高い仕事・意味のある仕事・満足する仕事:The Most and Least Meaningful Jobs by PayScale

出典:Most and Least Meaningful Jobs Interactive Chart 給与や仕事に特化した米国の調査会社PayScaleは、22分野の454の職種について、給与と仕事の意義および満足度について調査し、インタラクティブなインフォグラフィクスにまとめた。チャートの横軸は…

光に反応するカーテン:light activated curtains by U.C. Barkley

「スマート・オフィス」「スマート・ホーム」という言葉を、よく耳にするようになった。仕事場や家を「快適に」してくれるさまざまな技術が開発され、競い合っている。アイデアはバラエティに飛んでいるが、根幹の技術は結局センサーやマイコンを組み合わせ…

上田城アーカイブ by 上田市マルチメディア情報センター

先日このブログで、古地図のデジタルデータをオンラインで公開するニューヨーク公立図書館(NYPL)の取り組みを伝えた。そして「日本も早く取り組まないと、また後追いになってしまう」と書いた。しかし、それは悲観的すぎたようだ。日本でもNYPLと同じよう…

だれでも知っている人々の、だれも知らなかった写真:These 60 Rare Photos Will Destroy Everything You Knew About The Past

ビル・ゲイツが無免許運転で捕まった時のマグショット(警察での顔写真) 1977年 Distractifyのこの記事に掲載された60枚の写真は、いずれも貴重なものだ。それらは、現在著名なヒトやモノが、まだあまり知られていなかったころの写真であるだけでなく、僕た…

Googleロゴの微妙な違い:Google Changed Its Logo

最近、グーグルのロゴが変わったが、気がついた人はいるだろうか?これが以前のロゴ。 で、こちらが、新しいロゴ。 「ん!?どこが違うの?」と思ったのではないだろうか。僕もまったくわからなかった。答えは、2つのロゴを重ねてみればわかる。(ネット上で…

人はどこを走っているか?:Strava Global Heat Map

iPhone/Androidや専用端末を使って、サイクリングやランニングの移動経路を記録、可視化するStrava GPS Cycling and Running App。自分や知り合いがどこを走ったかを教えてくれるこのアプリには、世界中にユーザがいる。そこで、Stravaのエンジニアは壮大な…

推論する人工知能:Debater with IBM Watson

急激に進化する人工知能の中で、おそらく現在もっとも有名で、もっとも優秀な人工知能は、IBMが開発するWatson(ワトソン)だろう。Watsonはクイズ番組「Jeopardy!」に出場し、人間のチャンピオンをおさえて優勝した。その後もWatsonは進化を続けている。Wat…

どうせGoogleに見られるのだから:GOOGLE HAS MOST OF MY EMAIL

記事出典:Google Has Most of My Email Because It Has All of Yours | copyrighteousクラウド・サービスが当たり前になった今でも、「他人に自分の情報を預ける」ことに違和感を覚える人も少なくない。ベンジャミン・ヒルもその一人。ヒルは、自宅サーバー…

にわとりのためのヴァーチャル・リアリティ:Second Livestock

鶏(にわとり)のための、ヴァーチャル・リアリティ。「セカンド・ライブストック」は、ヘッドマウントディスプレイとソーシャル・アプリを使って、養鶏場で飼われる鶏たちに、ヴァーチャルな自由世界を与えようと言うものだ。鶏たちに見えるのは、「セカン…

匂いを伝える電話:oPhone

「匂いを伝える電話」を、ハーバード大学の研究者らが開発した。'oPhone'と呼ばれるこの電話には、30万種類以上の香りを作り出す「匂いチップ」が組み込まれている。専用アプリ'oSnap'は無料でダウンロード可能。香りパレットから選んだ匂いを画像にタグ付け…

私たちが求めるウェブ:Web We Want

ワールド・ワイド・ウェブの誕生から、今年で25年。ウェブは自由でオープンな、世界中の人々が信頼する通信プラットフォームになった。インターネットは特定の誰かが所有するものではなく、同時に、不特定の誰もが所有する、現代最大のコミュニケーション・…

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