サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

サイエンスのこと・テクノロジーのこと・ビジュアリゼーションのこと

2009-01-01から1年間の記事一覧

チャールズ・ダーウィン「種の起源」の「進化」

チャールズ・ダーウィンが「種の起源」を著したのは1859年。今年はその150周年と言うことで、各地で関連するイベントが開かれました。実はダーウィンは「種の起源」の第一版を書いてからも、数多くの手直しをしています。最後の編集は1876年なのだそ…

手品かテクノロジーか?:マジック・プロジェクション

手品とテクノロジーを融合したユニークなショーで人気のマルコ・テンペスト氏。テンペスト氏の新たな「武器」が、マジックプロジェクションです。小型プロジェクターと赤外線カメラ(なんとPlaystation Eye!)、赤外線LEDを組み合わせた「ネタ」は誰にも入手…

究極のオープンソース入力デバイス:EyeWriter

The Eyewriter from Evan Roth on Vimeo.視点で入力するデバイスはいろいろ開発されていますが、EyeWriterはコンテンツ開発者には要注目です。 OpenFrameWorkをベースに、視線モニタリングデバイス(カメラ)の作り方まで手ほどきしてくれる、オープンソース…

数百万のデータをビジュアルに把握する:マイクロソフト"Pivot"

広大な砂浜に落とした一粒の真珠を捜す…。インターネットの膨大なデータから情報を検索する時、私たちは途方にくれることがあります。データがあることはわかっている。しかし、たどりつけない。今、膨大なデータを把握する方法としてビジュアリゼーションの…

西村和雄先生の名言

先週から始まったサイエンス・ニュース・ネットワークも無事、第2週の配信を終えました。今週の「昌子の部屋」のゲストは、京都大学経済研究所所長の西村和雄先生。経済分野はもちろん、「分数のできない大学生」の著者として教育についての警鐘は世の中に大…

サイエンス・ニュース・ネットワーク 佐藤文隆の「科学を斬る!」が面白い。

今週から配信を開始した、サイエンス・ニュース・ネットワークは、科学に関する様々な話題を映像で紹介するインターネット放送です。 この番組は、いろいろなコーナーを組み合わせて一回の番組を構成する「アラカルト方式」を採用しています。各コーナー、それ…

サイエンス・ニュース・ネットワーク配信開始!

久しぶりのブログ更新です。 しばらくブログを書けなかったのは、あるプロジェクトの立ち上げにかかりっきりだったためです。科学技術振興機構のサイエンス・ニュース・ネットワークです。サイエンス・ニュース・ネットワークは、NPO法人知的人材ネットワーク…

人生のスタックチャート

自分は、何をどれくらいやってきたのか。それは年齢とともにどう変わっていったのか。たまには、そんなことを考えることがあるのではないでしょうか。デザイナーのBen Forgaty氏はスタックチャートを使って自分の半生を可視化しています。データの真偽は他人…

扇町クリエイティブクラスターミーティング

昨夜、「扇町クリエイティブクラスターミーティング拡大版・クリエイターに会いたい人、クライアントに会いたい人 総勢99人大集合」、なるイベントでプレゼンをしてきました。プレゼン・タイトルは、「『サイエンス・ミュージック・ビデオ』制作クリエーター…

株の惑星

何の説明もなしにこの映像を見れば、科学シミュレーションか新しいゲームにしか見えません。実はこれ、株式データを可視化したものです。"Stock Ticker Orbital Comparison"と名づけられたこのアプリケーションでは、米国S&P500のひとつの株価データをひとつ…

近未来のインターフェース:10/GUI(テン・グイー)

10/GUI from C. Miller on Vimeo.タッチスクリーンやマルチタッチはもう普通のテクノロジーになり、長らく続いたマウス・キーボード支配の時代は、今、「政権交代」を迎えているようです。 マウス・キーボードがなくなることは明らかとしても、次世代のインタ…

経済危機を見る

百年に一度と言われる経済危機は、まだ明るい先が見えません。民主党政権は雇用対策を前倒しで実施することを決めた、と報道されています。2004年以降の米国での雇用状況をビジュアルに表現するアニメーション・インフォグラフィクスがThe Geography of Jobs…

温度を感じるディスプレイ:"Thermoesthesia"

視覚と聴覚とともに、暖かさや冷たさと言う触角にも訴える未来のメディア。それが、首都大学東京の串山さんが開発された"Thermoesthesia"です。2006年のアルス・エレクトロニカに出展された時の映像がYouTubeにアップされています。テーブル状のディスプレイ…

映像を観ながら電車旅行:北越急行・ゆめぞら号

電車やバスの中で映画やテレビを観ることができる機会は多くなってきましたが、天井全体をスクリーンにする列車は始めて知りました。北越急行・ゆめぞら号です。直江津と越後湯沢を結ぶ「ほくほく線」は山間部を通るため、全体の7割もがトンネルを占める路…

世界初!インフォグラフィックス・ポスターのオンラインショップ:flowingpirints.com

データ可視化のポータルサイト、FlowingDataが新しい試みを始めました。 データを基にしたインフォグラフィクスのポスターを販売するオンラインショップ、FlowingPrintsです。 最初のラインナップは教育をテーマにした3点。FlowingDataの管理者、NATHAN YAU…

「データ流通市場」の試み:Infochimps

インターネットで世界中の人・組織がつながり、個々の持つデータは物理的には共有できる状態になりました。データを流通させるための「データ流通市場」を創る試みに、Infochimpsが取り組んでいます。 Infochimpsが目指すのは、データを持っている人とデータ…

学術X映像の可能性:京都大学総合博物館・学術映像博2009

研究活動の中で映像はどのように使われ、どのような可能性があるのか---。 今、京都大学総合博物館では、「学術映像博2009」が開催されています。8月に始まったこの企画では、科学情報の可視化、生命科学の動きなど、映像や可視化をテーマにしたイベントが…

宇宙飛行士が見た地球:Bella Gaia

宇宙飛行士から見た地球はどのように見えるのか? バイオリニストKenji Wiliams氏が誘う、45分間の宇宙へのライブ・トリップが、Bella Gaiaです。 YouTubeにアップされた5分間のデモムービーを見ると、そのクオリティの高いインフォグラフィクスに圧倒され…

元素の歌:The Elements Song by Tom Lehrer

先日、They Might be Giantsの"Meet the Elements"と言うミュージック・ビデオを紹介しましたが、もっと老舗があるのですね。Tom Lehrer氏の"The Elements Song(元素の歌)"です。こちらはピアノ弾き語りのコミカルな曲です。元素の名前をひたすら歌い続ける…

上智大学「ビジュアリゼーション講座」

社団法人 可視化情報学会が、上智大学理工学部でビジュアリゼーション講座を開催しています。 前期は終了しましたが、後期は10月から1日から順次開催されるとのことです。 可視化分野の第一人者から話を聞ける、またとない機会ですね。私も参加したいので…

インフォグラフィックでサイエンスなミュージックビデオ "Meet the Elements"

映像と音楽と科学を組み合わせると、こんな面白いものができるんですね。うれしい驚きを持って見たのが、米国のロックバンドThey Might be Giantsの"Meet the Elements"です。「地球上のたいていのものは、C(炭素)H(水素)N(窒素)O(酸素)の4つの元素…

単純なルールが複雑を創る

NHKの番組、名曲探偵アマデウスを毎回楽しみに見ています。 誰もが聞いたことがあるクラッシック音楽をとりあげ、その裏に隠された「謎」を解き明かす。時に音楽的に、時に歴史的に、思わず「なるほど!」と思わされる脚本がすばらしい。音楽の裏をより深く…

ビートルズとグールド

ビートルズのリマスター版が発売され、巷にはビートルズのミニブームが訪れています。学生時代毎日のようにビートルズを聴いて育った僕は、もちろん無関心では入られません。昨晩NHKでBBCが制作したビートルズのドキュメンタリー番組をしっかりと視聴しま…

未来派ショッピングサイト:Etsy

オンラインショッピングサイトと言うと、商品数は多いが商品の魅せ方にはあまり気を使っていない、機械的なサイトが多いと感じていました。最近はビジュアルに力を入れたサイトも出始めているようですが、このEtsyは、もっとも「とんがった」サイトのひとつ…

落語家の派閥

最大派閥は「小さん」系...そんな記事が今朝の朝日新聞に載っていました。 東京の4演芸場で85〜05年にプログラムに登場する落語家の人数を調べたところ、①5代目柳家小さん系が46人、②志ん生系38人、③彦六系18人の順に多かったとのこと。興味深い…

最新の地震を見る:EarthQuake 3D

最新の地震をデスクトップで眺めることができるアプリケーションが、EarhQuake3Dです。 地球を表した球体上に描写された地震のデータは、ズームしたり角度を変えたり、また、地震の大きさや時間でフィルタリングもできるようになっています。地震の研究者や…

FlowingDataのML購読者が2万人に

このブログでも度々参照させていただいている、データ可視化のポータルサイトFlowingData。データ可視化に関する情報源の定番として、まさにデータ可視化を「可視化」してくれています。 このFlowingDatanoML購読者が2万人を越えた、とのアナウンスがありま…

タッチデスク TouchDesk

まるで机の上に降り注いだ光を手で触っているような自然なインターフェース。そんな未来のデバイスを目指してズームスで開発したのがタッチデスクです。 初号機は、この3月に大阪北ヤード・ナレッジキャピタルトライアルでお披露目しました。その時の様子の…

インフォグラフィクスなCM・その2

以前、Areva社のCMについて書きましたが、今日はその続きです。 Areva社はフランスに拠点を置く世界最大の原子力複合企業ですが、そのCMが非常にインフォグラフィック的です。制作はMICROS IMAGEと言う、商業映画や一流アーティストのMVなどを作っている会社…

地球を形作る経済データ:G-econプロジェクト

世界の経済活動を地理的な情報とあわせてデータ化することを目的とするのが、Yale大学Nordhaus教授が主催する、G-econプロジェクトです。 データは緯度、経度、それぞれ1度の区域ごとに数値化され、公開されています。2006年のバージョン1.3は、全陸地を275…

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