2013-01-01から1年間の記事一覧
NASAが開発中の惑星ローバー(地球外惑星に着陸、探査する移動体)”Super Ball Bot”は、従来の探査車とはまったく趣きを異にするものだ。棒と紐を組み合わせたその外観は、まるで手作りの工芸品のようで、形を変えながら移動する姿は新種の生き物のようにも…
長い間使い続けていたソリに、サンタは不安を感じ始めていた。新しいソリを作る時がやって来たようだ。かねてからあたためていたアイデアを描いたスケッチをもって、サンタがむかった先は…。 ホンダのホリデーシーズン向け映像"Santa's New Sleigh"は、サン…
以前このブログで紹介した「東京風速」は、東京都内に吹く風をリアルタイムに可視化するウェブコンテンツ。東京在住のCameron Beccarioによるクールな作品だ。そのCameronが、さらにスケールの大きい最新作を発表した。地球全体の風を可視化する、その名も"E…
Mark Geeの映像作品、'Full Moon Silhouettes'は、ニュージーランド、ウェリントンのビクトリア山から上る満月を撮影したもの。山の稜線から立ち上る月が、展望台に集う登山者たちを美しいシルエットとして浮かび上がらせる。 その夜、人々は月の出を観るた…
大げさな表現はないのに、何度も見たくなる映像というのがある。アップルのTV広告、'Misunderstood'もそのひとつになりそうだ。 ホリデーシーズン。久しぶりに実家に集うハリス家の人々。その中にひとりの少年がいる。多感な時期の少年らしく、少し斜に構え…
瞬く間に普及した3Dプリンター。扱える材料はABSやPLAといった樹脂系だけでなく、金属を立体造形するものや、木材を使うものもある。しかし、ロンドン在住のデザイン科の学生、マルカス・カイザー(Markus Kayser )の発想はさらに先を行っている。彼が3D…
サンフランシスコ・ゴールデン・ゲート・ブリッジを上空から監視するミッション。その「パイロット」は、観察した状況を適宜、地上へ報告する。「橋の上には189台の自動車が走行しています。480人の市民がいます。……橋梁の南棟に、微小な構造欠陥が見られま…
ミラノに拠点を置くクリエイティブ、H-57の「ミニマリスト・ピクトグラム・フローチャート」は、単色のピクトグラムを使った「人生の縮図」。制作は2011年から行われているが、この度'Life in Five Seconds'となって出版された。ちょうど'Brain Pickings'に…
Quoraというサイトがある。ユーザが投稿した質問に、他のユーザーが答えるというしくみで、日本で言えば「はてな」や「教えてgoo」に近いものだ。ただ、Quoraの質問や回答は、とてもウィットやユーモアに富んでいて、さすがコミュニケーションを重視する英語…
ペーパープロトタイピングというのは、文字通り、紙を使ってプロトタイプを作ること。主にUI/UX(ユーザ・インタフェース/ユーザ・エクスペリエンス)デザイナーが、アプリケーション・インターフェースを設計する際に使われている手法だ。紙と筆記用具、は…
ビルの屋上に設置された巨大なデジタル・サイネージ。その上空を、旅客機が横切る。 すると突然、サイネージに表示されている子供が立ち上がり、飛行機を指差して、追いかけるように歩き出す。その横に現れたテキストは、こう書かれている。「見て!バルセロ…
M.I.T.メディアラボの石井研究室が今週公開した'inFORM'は、上下する900本のプラスチックの棒によって、空間に立体的な形を描く「表示装置」。深度カメラが取得した3次元物体の形状を、リアルタイムに、立体として「再現」する機能を持つ。この斬新なデバイ…
考古学というと、地面を少しずつ丁寧に掘りながら遺物を見つけ、そこから過去を推測する学問というイメージが強い。大学時代、考古学を専攻する友人がいたが、ある遺跡に何日間も滞在し、朝から晩まで土を掘る作業を行っていた。日に焼けて真っ黒な姿は、研…
いつの間にか、家庭に浸透したルンバ。知人にもルンバを持っている人は多いし、我が家にも「一匹」いる。ルンバがやってきた時こんなブログも書いたように、ルンバのランダムな動きを見ていると、自動走行の掃除機と言うよりもペットのような気分になってく…
建築家ロン・ハリスが「歩く街」を提唱したのは1960年代。ハリスの斬新なアイデアは当時注目を集めたそうだが、今は忘れ去られてしまった。それから50年、ハリスのアイデアを現代の技術で蘇らせようというプロジェクトが提唱された。スペインの若手建築家・…
テレビや新聞、ネット上で、中国の大気汚染の報道が続いている。中国に行ったことがない僕は、当初、少し大げさな報道をしているのではないか、と疑っていた。政治的な軋轢が高まっている時期であり、心理的な操作もあるのかもしれない、という警戒心が働い…
画像ファイルのフォーマットにPNGというのがある。拡張子が'.PNG'となっているファイルだ。先日、この拡張子はどう発音するのが正しいのか、という議論になった。「ピング」なのか「ピー・エヌ・ジー」なのか?で、調べてみようと思った。ニコニコニュースに…
出典:Investors.com GE: 3D Printers To 'Touch' Half Of Its Manufacturing 最近、注目を集める3D-プリンター。「ものづくりの方法を革命的に変えるだろう」という期待を込めた熱い声がある一方で、精度やコストなど課題も多く、まだ本格的なものづくりに…
Googleが作成した"The Digital Attack Map"は、日々世界中で発生しているDDoS攻撃を可視化するコンテンツだ。DoSとは、"Denial of Service"の略語。大量のデータを送りつけて、サーバーや通信回線を正常に機能させなくしたり停止させてしまうような、いわゆ…
保健指標評価研究所(Institute for Health Metrics and Evaluation)による「疾病による負担の国際調査("Global Burden of Disease Study")」は、50カ国、302の機関の486名の研究者が5年をかけて、世界の健康と死亡について、かつてない大規模な調査を行…
クーリエ・ジャポン2013年11月号の特集、「そして『理系』が世界を支配する。」は、興味深い内容だった。センセーショナルなタイトルはともかく、いくつかの記事には間違いなく将来への示唆やヒントがある。この特集で取材された出来事や発言には、賛成・反…
MITコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)が、「壁の向こうにいる人の動き」を高精度で検知する技術を開発している。「未来のKinect」と呼ばれるこのシステムは、約1メートルの間隔で並べられた3つのアンテナと電子回路、PCからなる(上の写真)。計…
米国デトロイト市の破産申請は、世界中に衝撃を与えた。大都市の行政組織が破綻しただけではなく、そこが、かつて米国の象徴だった自動車産業の中核の都市だったからだ。自動車産業の本格的な衰退とそれに依存し続けた地方行政、また、救済しそこねた連邦政…
宇宙を探索、開拓するため、人類は様々なロケットや宇宙船を開発してきた。現在もいくつかの宇宙機が開発中だ。それぞれの機体は、ミッションを達成するために最適な大きさや形を持っている。そんな宇宙機の大きさとシルエットを比較したのが、上のインフォ…
米国防総省が開発した、生体情報をAndroidスマートフォンで可視化するアプリがオープンソースとして公開されている。このアプリは'BioZen'と呼ばれるもので、脳波や筋電図、電気皮膚反応、心電図、呼吸速度、皮膚温度などのセンサーの情報をリアルタイムで可…
「幸福はお金で買えるか?」人生の中で誰もが考えたことがある質問だと思う。デザイナー、ジョナサン・ハルも、その一人のようだ。ハルは、コロンビア大学の"World Hapiness Report"を元にして、各国の富と幸福度を比較するインフォグラフィクス、'Money Buy…
オープン・データの時代へむかって様々なデータが公開され、それらを使ったアプリケーションや可視化コンテンツが現れ始めている。例えば、この「東京風速(Tokyo Wind Speed)」は、東京都環境局と国土交通省国土政策局が公開しているデータを使って、東京都…
いつの間にか「インターネットを使わない日はない」と断言できるほど、インターネットは空気や水と同じような生活のインフラになった。中でも、インターネットでもっとも利用しているのは検索、そして最近はFacebookやTwitterなどのSNSであろう。しかし、実…
今まで様々な予定表を使ってきたが、いまだに「これだ」と言うものに巡り合えない。壁に貼るものは外出に携帯できないし、手帳形式は検索が面倒。PCやモバイルのアプリケーションは、すぐに書き込めない場合がある。どれも一長一短なのだ。リアルとバーチャ…
少し前は珍しかったプロジェクション・マッピングも、あっという間に巷に広がった。普通の人でも、ちょっとしたプロジェクション・マッピングができるようになった一方、プロフェッショナルは、もっと高度で、他人がまねできないような作品を創りはじめてい…