米国国防高等研究計画局(DARPA)が開発するドローン型航空機ARESは、まるで「トランスフォーマ」のようだ。
ARESとはAerial Reconfigurable Embedded Systemの略。外観はオスプレイのようなVTOL(垂直離着陸機)だが、"Reconfigurable"という名称が示す通り、偵察や物資輸送、空中給油などのミッションにあわせて変更可能なモジュールを搭載し、「変身」が可能な設計だ。
ARESの目標は、どんな地形にも対応できる、迅速で低コストの輸送を実現すること。DARPAの発表によると、ARESは武装した4中隊を運ぶ能力を持つようだ。また、負傷した兵士を運ぶ救命救急の計画もある。
ARESの開発はロッキード・マーチン、スカンクワークスと共同で行われている。スカンクワークスは、U-2、SR-71、F-117など、最先端の技術を取り入れた軍用機を開発し続けてきた、世界最高峰の航空機開発部門。
ARESの今後の計画は明らかではないが、DARPAの発表によると現在、開発の最終段階にあるという。近い将来、実物の「トランスフォーマ」を目撃することになるのかもしれない。