BenFry氏のサイトにProcessingを使ったユニークな作品が紹介されています。Radioheadsのミュージックビデオ、"House of Cards"です。
このビデオの大部分は、人間を3Dスキャナーでスキャンしたデータから再構成された映像なのです。スキャンしたデータはすべてコンピュータで処理され(この処理に使われたのがProcessing)、再度3D空間にプロットされているわけです。ビデオカメラも照明も使われていません。しかも、ビデオカメラの出力は2Dデータにすぎませんが、この手法は3Dデータを取得できるので、インタラクティブに視点を変えることもできるはず。それを実現するアプリケーションもGoogleCodeで公開されています。
ここで使われている技術は、Geometric Informatics と Velodyne LIDARと呼ばれています。Geometirc Informaticsは比較的近い物体データを計測するもので、House of Cardsでは64のレーザを一分間に900回スキャンしているそうです。一方、Velodyne LIDARは遠い物体のデータを取得するものだとか。Velodyne LIDARを使ったと思われる、街の3DスキャンデータもGoogleCodeからダウンロードできます。100mオーダーの広い街の一角がリアルにスキャンされているのに驚きました。これはかなり応用が利く技術なのではないでしょうか!?