サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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MediaLabの新たな時代

http://joi.ito.com/jp/archives/2011/04/26/005504.html
先日、M.I.T.メディアラボの所長に、伊藤穣一氏が選ばれたと言うニュースがありました.
日本人であることも意外ですが、さらに驚いたのは、伊藤氏が研究者・技術者でもアーティストでもなく、インターネット業界で様々なサービスの立ち上げに関与してきた、どちらかと言うとビジネスに近い人であることです.
ニューヨークタイムズの記事によると、1990年代に一躍脚光を浴びたMITであるが、今世紀に入ってからは研究予算が思うように集まらず、経済的に厳しい状況にあった.そこで、研究者よりも、インターネットビジネスで業績のある伊藤氏に白羽の矢がたった、と言うことです.
MITがリーダーとなって世界中にメディアテクノロジーの研究が広がったため、逆にMITの存在感が弱まったこともあるのかもしれません。
しかし、今回の就任にあたっての伊藤氏のブログによると、自由で行動的、異分野が混ざり合ったMITのカルチャーを感じることができ、やっぱりMITの強さは変わらない、と言う感じを受けました.
こういう「場」があることが最大の武器であり、そこに人が集まり、新しいアイデアが生まれる.新しいもの生み出すことに価値を置く人々にとって、MIT MediaLabは永遠のあこがれの場所です.もちろん僕もその一人です.
伊藤氏が所長になったことで、MediaLabがさらに活性化され、新たな発展をむかえる予感がします.

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