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社会の中の科学〜JSTサイエンスニュース


科学技術振興機構JST)のサイエンスニュースは、映像によって科学技術の「今」を伝えるインターネット番組です。
シンプルなタイトルが示すとおり、飾らない、ストレートな切り口で、先端科学から身近な科学、科学政策まで幅広い話題を扱っています。
弊社ズームスも、この4月からサイエンスニュースの制作に参加しています。今年度は、よりジャーナリスティックな視点を持って、科学技術そのものだけでなく、科学技術と社会とのつながりを重視した内容にしていく予定です。

「特集・再生エネルギーの可能性」では、太陽光や風力などの自然エネルギー、すなわち、再生可能エネルギーの日本での現状や、海外との比較、関連するエネルギー政策を紹介します。すでに17%のエネルギーが太陽光でまかなわれているドイツに比べ、日本ではすべての再生可能エネルギーを足しあわせても7%にしかなりません。再生可能エネルギーの割合を増やしていこうとするならば、買取制度などの政府の施策が必須であるとの意見もあります。

世論として再生可能エネルギーへの期待は高まっていても、社会全体のエネルギー受給構造を買えるのは容易ではない。本気で変えるのであれば、それを後押しする、科学技術と密接にリンクした政策が必要です。

原発はもちろん、エネルギー政策や医療、ITやナノテクノロジー等、すべてが科学技術の問題でもあり、社会全体の問題でもあります。これからの時代は、科学技術を正しく把握できる政治家でなければ日本を任せられない。それは、単なる「理系出身者」ではなく、科学を「社会の中の科学」として捉えられる人物ではないでしょうか。

そんな時代の要請に、サイエンスニュースも貢献できればと思います。

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