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水のネットワークを知る:Maps of Rivers by Nelson Minar

http://www.flickr.com/photos/nelsonminar/8747607969/in/photostream/
水は、人間が生きていくために必要不可欠な物質だ。僕たち日本人にとって水の存在は当たり前すぎて、普段はほとんど意識しないが、水があるから僕たちは生きていられる。たまには水と、水を供給してくれる大自然に、目を向けてみるのも良いだろう。


上の図は、米国全土に広がる水のネットワークを可視化したインフォグラフィクス。元グーグルのエンジニア/デザイナー、ネルソン・マイナーが作成し、最近flickrで公開したものだ。 元となったデータは、アメリカ地質調査所(U.S. Geological Survey)の水理空間データNHDPlusだ。

このインフォグラフィクスでは、水路の集まった場所は青く、水路のない場所は白く表され、水の豊富な地域と不足しがちな地域が一目瞭然にわかる。水路の少ない地域には、例えばネバダの砂漠地帯(左上)、フロリダの南部(右下)、テキサスからネブラスカ(中央)と言った地域がある。


https://github.com/NelsonMinar/vector-river-map
マイナー氏の貢献はこのインフォグラフィクスだけではない。今回のベクターマップを作成するコード(GeoJason、他)とチュートリアルGitHubで公開し、自身のブログでも解説してくれている。一流クリエイターの「ビューティフル・コード」を学ぶ絶好の資料だ。


アメリカ中に広がる水路のネットワークは、まるで人の体を流れる血管のようだ。それは、あらゆる生物を生かしてくれる大自然の描いた設計図でもある。

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