サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

サイエンスのこと・テクノロジーのこと・ビジュアリゼーションのこと

1億7千万のツイートを見る:A World of Tweets

http://aworldoftweets.frogdesign.com/

A World of Tweetsは、世界で発信されるツイートをリアルタイムに可視化するサイトだ。

サイトのトップに表示される世界地図は、世界のどこでどれくらいの数がツイートされているかをヒートマップで表示したものだ。北米やヨーロッパが多いのは予想どおりだが、ブラジルなどの中南米インドネシアを始めとする東南アジアも巨大なツイート発信源になっていることがわかる。国別の全ツイート数では、米国についで2番目にブラジル、3位にインドネシアが来ている。ツイートの数は、新興国の勢いを表す情報になっているのかもしれない。ちなみに、4位は英国、5位メキシコと続き、日本は第7位だ。

サイト中段には、2010年11月1日以降、このサイトで処理されたツイートの数が表示されている。現在、その数は1億7千万を越え、サイトを閲覧している間にも刻一刻と増えていく。
http://aworldoftweets.frogdesign.com/

A World of Tweetsを制作したのは、幅広い分野で活躍するデザイン会社、frogdesign。「世界のツイートを可視化したら面白いのでは」という自発的なアイデアだそうだ。世界各国にオフィスを持つデザイン会社とは言え、一民間企業が世界中の1億7千万以上のツイートを処理できる時代に、あらためて驚く。

「ビッグ・データ」が一部の人だけのものではなく、世界中の人々に恩恵をもたらすためには、「オープン・データ」であり続けることが重要だ。そうなるかどうかは、僕たち市民の一人ひとりが、情報やデータに対する明確な意思を持つことだと思う。僕たちの世代が「データの民主化」にむかってどう行動するかで、その先の未来の姿は変わってくる。A World of Tweetsのようなコンテンツを市民が作ることには、そんな意味もあると思う。
http://aworldoftweets.frogdesign.com/

copyright(c) 2008-, Atsuhiko Yasuda All Rights Reserved.