少し前までのテクノロジーは、時にものごとを巨大に、また複雑にし、「人間的」とは正反対にある感覚もあった。しかし、人類の知見がさらに深まることによって、テクノロジーはコンパクトでシンプルなものに戻ってきたように思う。テクノロジーは、人にやさしい知恵になってきた。
そのひとつの事例が、Chris Hoffmanが開発した電動一輪車、Rynoだ。6年間、3つのプロトタイプを経て、ついに完成したクールな乗り物だ。Popular Scienceの記事に掲載された動画を見ると、自然な感覚で乗りこなしている様子がわかる。(動画に登場するポピュラーサイエンス誌の記者は、初めて乗るRynoに、さすがにとまどっているようだが。)
Rynoは時速16km、重さ70kg。120kgの積載能力を持つ。車輪がひとつしかないこと以外はバイクと同じように見えるが、Rynoにはスロットルもブレーキもない。ライダーは体全体を前後に傾けて加速・減速を行う。曲がる際もハンドルを使うよりは、おしりを進行方向にひねって操作するそうだ。まさに、一輪車!
Rynoの販売予定価格は5,300ドルで、4月16日に販売開始の予定。初年度は5つのディーラーのみで、台数も限定で販売する計画とのこと。日本での販売が待ち遠しい。