ソーシャルネットワークの可視化は珍しいものではなくなってきたが、この可視化はなかなか興味深い。
MITとケルン大学の共同研究プロジェクトから生まれたユニットMovie Galaxiesが可視化したのは、映画の中の人間関係。
2011年のコインズ・カンファレンスでアイデアを発表した後、すでに700本もの映画を分析したという。もちろん映画の登場人物はFacebookやTwitterをやっているわけではない。彼らが考案した方法は、機会学習アルゴリズムを使って映画の台本を分析し、ソーシャルネットワークを抽出すると言うもの。表向きはエンターテイメントでも、裏では先進的なアプローチが使われている。
例えば、登場人物が複雑に絡み合うロード・オブ・ザ・リングと、主人公を中心に物語が展開するフォレストガンプを比べると、ソーシャルネットワークの違いは明確だ。
映画はある意味で人生の縮図。純粋な興味にドライブされた研究プロジェクトから、人生の素晴らしいヒントを得られるかもしれない。そんな期待を持つ可視化だ。