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サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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世界中の夢を集めたデータベースを作るアプリ:SHADOW

http://www.kickstarter.com/projects/hunterleesoik/shadow-community-of-dreamers

人間がなぜ夢をみるのか、というのは人類の大きな謎なのだそうだ。夢をみることは人間にとって、なにか意味があるはずだ。もし、人類の夢を集めたデータベースを作ることができれば、人類がまだ気がついていない、自然の大きな謎や未来へのヒントを見つけることができるかもしれない。

そんな「夢のような」仮説を実現しようというアプリ"SHADOW"を、デザイナーのハンター・リー・ソイクとジェイソン・カルヴァーリョが開発している。


SHADOWの見かけは「目覚ましアプリ」と変わらない。指定した時刻になると、アラームを鳴らして教えてくれる。しかし、SHADOWには、ユーザが夢を記憶・記録しやすいように特別な工夫が施されている。

そのひとつは、一般の目覚まし時計より、はるかにゆっくりと音量が上がるアラーム。これは、半覚醒状態を維持しながら睡眠から覚醒へと徐々に移行することで、夢の記憶を助けるためだ。

ユーザが覚醒すると、SHADOWは即座に夢を記録するよう促す。ユーザは、タイプ、録音、そして質問に答える形式のいずれかの方法で、今見たばかりの夢を記録できる。

ユーザが録音した言葉は、音声認識によってテキスト化してくれる(日本語に対応する計画があるのかは不明)。話したり書いたりするほど夢をよく覚えていない場合は、SHADOWが出す質問に答えることで、あいまいな夢を「可視化」する。記憶の闇に落ちつつある夢の外観を、質問によって、意識上に浮かび上がらせようという工夫だ。記録されたデータをどれくらい深く、広くシェアするかはユーザが決めることができる。

http://www.kickstarter.com/projects/hunterleesoik/shadow-community-of-dreamers


クラウドサーバーに蓄積された夢の記録は、将来、巨大なデータベースになるだろう。人類史上初の、しかも日々拡大する、文字通り「夢のデータベース」だ。データベースを通じて、他の人の夢を分析したり自分の夢を客観的に観ることで、新しい洞察が得られるだろう、と開発者は言う。


血圧や体温などの健康状態や、あるいは、気圧・気温・放射線などの環境状態を計測するアプリは、最近急速に充実している。これらとSHADOWを組み合わせれば、人類の夢の理解がより進むかもしれない。

夢という人類のフロンティアにむけて、モバイルとネットワークを武器にした集合知の冒険が始まろうとしている。

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