電子情報通信学会のフェロー&マスターズ未来技術研究会、を聴講しました。
同研究会は、電子情報通信学会からフェローの称号を贈られた研究者、それに値するような業績をあげた研究者が、先端技術を大観し、将来の予見、後継者の触発を行うことを目的とした研究会です。
http://www.ostec.or.jp/data/news_others/08051601/
NHK技研所長でハイビジョン開発に携わった榎並和雅氏、元任天堂でファミコンの生みの親、上村雅之氏など、そうそうたる顔ぶれでした。
どの話題もとても興味深いものでしたが、ハードウェアの進歩に比べてコンテンツの進歩が追いついていないこと、そのキーワードは「面白さ」である、と言う上村氏の発言にはヒントを得たように思います。ゲームの例でしたが、3Dなど表現力が高まると技術的なことが優先されて「面白さ」が疎かになる、テクノロジーとエンターテイメントの両方を兼ね備えた人材は少ない、とのことでした。
「デジタル革命」とは(少なくとも日本では)まだハード優先の言葉であって、コンテンツの行く先が明瞭とは言えない。逆に言えば、新しいアイデアが望まれている、と言うことなのだと思います。