サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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現代インフォグラフィックの開拓者〜ナイジェル・ホームズ Nigel Holmes

http://www.nigelholmes.com/home.htm
このブログで、いつかこの人の事を書きたいと思っていたのが、デザイナー、Nigel Holmes氏です。

Holmes氏は現在、Explanation Graphics(説明グラフィック?)と言う会社の主宰です。社名からわかるように、物事を説明することを目的とした、図、イラストやアニメーションを制作するデザイン会社です。顧客リストを見ると、CNN、Esquire、NewYorkTimes、Sports Illustrated等、著名なメディアがずらりと並んでいます。

Holmes氏は、Times誌で16年間グラフィック・ディレクターとして働いていた経歴を持っています。おそらくその頃は「インフォグラフィクス」と言う言葉もなく、Holmes氏も「イラスト制作」を仕事する一人だったのでしょうが、彼の仕事には記事の理解を助け補足する、と言う大きな役割がありました。Times誌は記事の内容も高度です。専門用語や前例のない事件など、調査も大変だったでしょうし、それをイラスト化する作業は高度にクリエイティブな作業だったでしょう。

例えば、イタリア・ウフィッツィ美術館の爆破事件を描いたインフォグラフィクスは、美術館のユニークな形とどこで何が損傷を受けたかが、フローレンスの街を俯瞰するパースに描かれています。Holmes氏のサイトには「時間に追われて3時間で制作した」と言い訳が書いてありますが、言い訳がなくても充分評価できる作品です。

僕がもっとも気にっているのは、Understanding USAと言う、インフォグラフィクスのイラスト集に描いた作品です。Understanding USAは、「イラストでアメリカを理解する」ことを目的に「情報選択の時代」の著者、S.ワーマン氏が企画し、数々のイラストレーター、デザイナーの個性的な作品を集めたインフォグラフィクス制作者にはまたとない参考書でもあります。

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