今やっている仕事〜コンテンツ制作やビジュアリゼーション〜に似ている仕事ってなんなのだろうか、と考えていたところ、昔聞いた言葉を思い出しました。僕が工学部の学生だったのはもう20年以上前になりますが、その頃聞いた言葉です。
「工学部の中でひとつだけ毛色が違う学科がある。建築工学科だ。他の学部、機械工学、電気工学、金属工学、土木工学等は、学問・技術の分野で分類されているが、建築工学だけは、作る対象(言うまでもなく、建物)で分類されているからだ。」
なるほどな、と思いました。
建築家=アーキテクトの仕事は、自分の持っている技術を深化・提供するだけでなく、様々な異分野の技術を取捨選択し、さらには芸術や社会活動を含む人間活動のすべてを取り入れて、それらを統合し、新しい建物を作ることです。元々が技術と感性を融合することを前提とした学問なため、ひとつの分野にとどまろうと言う意識はなく、自然に異分野への進出を行っています。
今僕がやろうとしてることは、「コンテンツ・アーキテクト」になることかもしれません。
特定の分野や技術に固執することなく、「コンテンツ」を作るために必要なものを、時に学び、時に取り入れ、時にコラボしながら、新しいものを創る。技術でも芸術でもなく、すべてを包含し、世の中に必要なものを生み出す。
そんな「コンテンツ・アーキテクト」に、僕はなりたい…かな。