インフォビズ、データビジュアリゼーション、インフォグラフィクス、インタラクティブ、インフォメーションデザイン、データビズ………。データの可視化に関係する言葉は様々であり、その種類も増加している。加えて、データ可視化は学際的な分野としてその存在領域をどんどん広げつつあるため、例えば、サイエンス、アート、プログラミング、オープンソース、デザイン、グラフィック、ジャーナリズム……などの言葉も、広い意味で可視化に関係してくる。
このように有機的に拡大・成長し続ける可視化の実体を把握するために、「データ可視化のデータを可視化しよう」、というのが、data visualization reference networkの試みだ。
このコンテンツの右側のフィールドには、キーワード(タグ)と可視化のリソースが複雑に絡み合ったネットワークが示される。キーワードはdeliciousから抽出したもので、リソースとはブログ・企業・人・ツール・書籍である。マウスカーソルの近傍は拡大表示され、あるキーワードにマウスオーバーすれば、ネットワーク上でそのキーワードに関連するリソースがハイライトされる。
一方、左側のメニューにはリソースのカテゴリーが示され、カテゴリーをクリックすると、それぞれのリソースのリストを表示することもできる。
最初一見複雑なビジュアルと操作方法に戸惑ったが、実際にマウスを動かしながらブラウズするうちに、このコンテンツは現在の可視化の良くできたデータベースであることが感じられる。可視化にはどんなキーワードがあり、どんなリソースが関係しているのかと言うことを、知覚することができるのだ。
data visualization reference networkに示された情報は参考になる一方で、すでにこんなに多くのリソースが世の中にあるのか、と気持ちが焦る。とにかく、このように世の中の流れを大局的に感じ取ることができるのは、間違いなく可視化の効果だと思う。