先日グーグルがモトローラ・モビリティ社を買収すると言うニュースが流れた。そして、その背後にある理由の一つが、携帯端末に関する特許訴訟で少しでも優位に立つためだと伝えられた。携帯端末はお互いに特許訴訟だらけだと言うが、実体はどうなっているのか。そんな疑問に答えてくれるインフォグラフィクスがこれだ。
携帯端末の主要プレイヤーの間を、訴訟、相互訴訟、ライセンス供与の3つの状況を表す矢印で結んだインフォグラフィクスは、携帯端末訴訟の状況を概観してくれる。
このグラフィックによると、もっとも訴訟をおこしているのは予想通りマイクロソフトとアップル。特にアップルは相互訴訟が多いようだ。ソニーはLGを提訴し、オラクルはグーグルを訴えている。
モバイルビジネスの最先端は提携と敵対が何重にも積み重なって、一言では言い表せないような関係だ。訴訟コストも馬鹿にならないのだろうが、ここまでひどくなるとベンチャーが参入するのに躊躇してしまうと危惧する。
いや、実は、訴訟に巻き込まれて初めて「一人前」と認められ、お互いに訴訟しあうのは先行企業の暗黙の証だったりするかもしれない。特許訴訟とは先行企業が巧妙にしくんだ参入障壁なのではないか、と勘ぐってしまうのは僕だけだろうか。