上図は「世界を変えた地図」と呼ばれています。作成されたのは1815年、英国の地理学者、William 'Strata' Smith(1769-1839)によるものです。Smithは初めて英国全体の地図を作った人として歴史に名をとどめています。手描きの地図には、イングランド、ウェールズとスコットランドの一部が含まれ、道路、運河、トンネルや各種の鉱石の存在が色分けされて記入されています。
地図と同じくらい興味深いのがSmithの人生です。彼は貧しい家庭に埋まれたためまともな教育は受けられず、最初に地図を出版した時も、その仕事はほとんど見向きされたなかったそうです。それどころか、多額の借金をかかえ、債務者刑務所にも入っています。彼の業績が認められたのは晩年になってからと言われています。