サンフランシスコ・ゴールデン・ゲート・ブリッジを上空から監視するミッション。その「パイロット」は、観察した状況を適宜、地上へ報告する。「橋の上には189台の自動車が走行しています。480人の市民がいます。……橋梁の南棟に、微小な構造欠陥が見られます。交通状況は予想の範囲内です…」。
人工知能を搭載したドローンはただ人間の言うとおりに行動するのではなく、自身の提案を行ったり、時に地上の指示を無視し、自分の判断で行動することもあるのだ。しかし、その結果は…。
Alex Cornellが製作した短編映画、'Our Drone Future'は、ドローンが街を監視する近未来を描いたもの。航空技術とICT技術、2つの先端テクノロジーが僕たちの社会にどんな影響をあたえるのか。その一面をうまく伝えている。'Our Drone Future'の撮影には実際にドローン(DJI Phantom)が使われているそうだ。
小型ドローンの技術進化はすさまじい。少し前は「おもちゃ」だった技術が、今や防災や災害救助から宅配まで、様々な応用が研究されている。ドローン技術は、僕たちの生活を大きく変えるだろう。
しかし、その裏には新たな「危険」もあることは、想像するまでもない。強力な技術なほど、その使われ方によって、善にも悪にもなる。まさに「諸刃の剣」なのだ。人類がテクノロジーを扱いきれなくなる未来。それはもはやSFだけの話ではない。
そのことを真剣に考えなければいけないと思う。ドローンが僕たちの未来('Our Drone Future')をどう変えるかを、まだ僕たちが決められるうちに…。