サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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2013-01-01から1年間の記事一覧

核実験のタイムライン:Nuclear Explosions 1945-1998 by 橋本公

橋本公(はしもといさお)氏の作品、"Nuclear Explosions 1945-1998"は、1945年から1998年の間に世界で行われた核実験(広島・長崎を含む)をアニメーションで可視化したものだ。データの出典は、スウェーデン国防研究所とストックホルム平和研究機構による…

自分で作るビジュアルなライフログ:Knock Knock My Life In Graphs

Amazonで面白そうな本を見つけた。 "Knock Knock My Life In Graphs A Guided Journal"と言う名前のジャーナルだ。自分で書き込むジャーナル形式の本は多く出ているが、これは、すべてのページが空白のチャートやグラフになっていて、書き込んでいくと、自分…

人混みシミュレーション:Aggregate Dynamics for Dense Crowd Simulation

2009年のSIIGRAPH Asiaに掲載された、"Aggregate Dynamics for Dense Crowd Simulation(人混みシミュレーションのための集合体力学)"は、「人混み」と言う、物理と人間のはざまにある現象をシミュレーションで再現するものだ。このシミュレーションのポイン…

空飛ぶライフロガー、または、未来のデジタルペット:MeCam by Always Innovating

空中を自由自在に飛行するドローンと、行動を一部始終記録するウェアラブルカメラを合体させたらどうなるか?そんなアイデアから生まれたのかどうかはわからないが、Always Innovating社が開発中のMeCamは、かなり魅力的なガジェットだ。MeCamがどんなものな…

銃に殺された人々:U.S. Gun Murders in 2010

Periscopicによるインフォグラフィック"U.S. Gun Murders in 2010"は、米国で2010年の1年間に、銃によって命を失った9595人を可視化したものだ。 黄色/オレンジのラインは各人が生きていた期間を、灰色のラインは、もし銃によって死ななければどこまで生き…

自動翻訳は文学を扱えるか?:Google Translateの実験

CDZAのクリップのアイデアを参考にして、Google翻訳を使って実験してみた。日本の文学作品の冒頭をGoogle翻訳で英語に翻訳して、その英文を再度Google翻訳で日本語に変換するとどうなるか?と言う実験だ。まず、太宰治の「斜陽」。 【原文】朝、食堂でスウプ…

飲み物にはどれくらい砂糖が入っているのか?:「名古屋発!親子のための運動と食事」の投稿より

今日の可視化は、とてもオーソドックスな方法だが、インパクトが大きい。特に僕のような「メタボ予備軍…と言うか、今や「メタボ正規軍」にとっては。上の写真は、普段飲んでいる飲み物に、スティックシュガー何本分の砂糖が入っているかを可視化したもの。「…

世界の億万長者を知る:Bloomeberg "Billionaires"

世界にはとてつもない金持ちがいる。何人かの名前は知っていても、正直言って実感はない。「金持ち度」のレベルが実感ができないのだ。こういうのもインフォグラフィクスを使えば、多少身近に感じられるだろうか。ブルームバーグによる、"Billionaires"は、…

レ・ミゼラブルを可視化する:Project 'Novel View'

巷では、映画「レ・ミゼラブル」の評価が高いようだが、このインフォグラフィクスも注目をあびるだろうか?プロジェクト"Novel View"による、小説「レ・ミゼラブル」を可視化したインフォグラフィクスだ。例えば上のチャートは、登場人物が小説のどこにどれ…

インフォグラフィックな百科事典:Brockhaus Encyclopedia

独Brockhausの、インフォグラフィクスをふんだんに使った百科事典が素晴らしい。デザインを担当したoberhaeuserのサイトのコメントには、 世界でもっとも高い山と勾配、世界の言語、地球に接近する彗星、世界の海洋、エコロジー、メディアの進化などの統計や…

データジャーナリズムとデータの可視化:David McCandless's TED talk

可視化とは、私たちが気がついていないものを見せてくれる方法だ。その重要な適用分野のひとつが、ジャーナリズムの世界だろう。データ・ジャーナリズムと可視化の組み合わせは、世界に対する認識を大きく変える予感がする。ジャーナリストであるデビッド・…

日本の「危うさ」を見る:OECD統計・各国政府の財政赤字

新政権の経済政策へに期待する声が大きくなってきた。年末から円安・株高が続き、株式市場は沸き立っている。 大規模な金融緩和と公共投資によるデフレ脱却。耳障りの良い言葉だ。一国民として大いに期待したい気持ちはある。しかし、その一方で、何か「一抹…

2013年の抱負

2013年がやってきた。 昨年は、世の中に様々な変化の「きざし」が見えてきた年だったと思う。今年は、それらの「きざし」を具体的な形にしていく年になるだろう。世の中を動かすのはやはり人であり、あらゆる人があらゆる場所で、前向きに取り組むことが大事…

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