2012-01-01から1年間の記事一覧
代表的なデータ可視化手法のひとつに、量を色に置き換える方法がある。その中でも昔から定番的に使われてきたのが、紫色から赤色までの、いわゆる「レインボー・カラー」を使うものだ。特に自然科学の分野ではレインボー・カラーを使った可視化がよく使われ…
ジェネラル・モータース社のウェブサイトに、ちょっと変わったプレスリリースが掲載されている。LEGOを使ったマネジメント・ツールを開発した、と言うものだ。LEGOとは、あのブロック玩具のLEGO。リリースの日付は3月26日なので、エイプリル・フールのネタ…
米国民は、どのメディアを見ているのか。それは各州でどれくらい違うのだろうか。 URLの短縮サービスを提供するBitlyはForbes誌と共同で、短縮URLのクリック数を分析することで、各州でもっとも参照されているメディアを推定した。 その結果は、インタラクテ…
コンピュータと計算アルゴリズムの進化によって、コンピュータ・シミュレーションが扱う対象は、どんどん広がっている。少し前のシミュレーション計算は、あくまでも特定の制約と仮定の下での、現実の世界とは異なる「ある架空の計算結果」でしかなかった。…
壁の向こうに何があるかを知ることができれば...。例えば入り組んだ機械の見えない部分、危険物を直接見ることができないような状況、あるいは戦争の1シーンなど、数々の場面でそんなニーズはあるだろう。不可能と思われていたそんな夢を実現してくれるカメ…
中学、高校とバスケットボールをやっていた頃、バスケットのポジションは、ガード、フォーワード、センターの3種類だと教わった。その後、大学の頃になるともう少し細分化されて、ポイント・ガード、シューティング・ガード、スモール・フォワード、パワー…
毎年3月から4月にかけて、米国は大学バスケットボールのシーズンだ。NCAAに所属する各地区のチームがトーナメントで戦う大会は、「マーチ・マッドネス(3月の狂乱)」と名付けられるほど、全米が熱狂する。日本で言えば、高校野球のようなものだろう。 こ…
世界に貢献するツールをみんなで協力して創ろう、と言う市民参加型国際イベントを、NASAが開催する。 'The International Space Apps Challenge'と名付けられたこのイベントは、宇宙探索ミッションや地球上生命の持続的発展に貢献するソフトウェアやハードウ…
撮影の世界では日々新しい撮影技法が開発されている。カメラマンやビジュアル・アーティストの熱意と創意工夫にはいつも感心するのだが、このアイデアはもしかしたら今までまだやられていないかもしれない。なぜなら、何のメリットがあるか分からないからだ…
人類が宇宙空間に進出して、50年。未開の地が徐々に把握され、新しい知見が得られた一方、当初は予想していなかった課題も出てきている。そのひとつが地球の軌道上に多数存在する、「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」の問題だ。宇宙ゴミとは、地球周りの軌道…
ハッカー集団アノニマスが毎週金曜日にサイバー攻撃をしかける、と言う宣言を出し、大企業や官公庁は戦々恐々としている。昨年の警視庁やソニーへの攻撃だけでなく、表に出ていないものも多数あると考えられ、サイバー攻撃はもはや珍しいものではない。イン…
世の中の情報化が急速に進み、僕たちはまるで「データの洪水」の中にいるかのようだ。無限にやってくるデータの中から、自分の目的にとって有用なデータをふるいにかけて、情報として利用するしくみを誰もが求めている。可視化もそのひとつであるが、それ以…
<その1から続く> 手の2つの機能---触ることと操作すること---を使うことが、人間とコンピュータのインタフェースの本質である、と主張するBret Victor氏は、現在もっとも先進的で広く受け入れられているiPadをとりあげて、次のように評価する。 (iPadを…
"Productivity Future Vision"は、人間とコンピュータとのインタラクションの近未来を描いた、マイクロソフト社のコンセプト・ムービーだ。この映像は、おそらくマイノリティ・レポートのように、ヒューマン=コンピュータ・インタラクションに携わる人々に…
スポーツでもインフォグラフィクスが役に立つ、と言う事例。 ニューヨーク・タイムズの記事が、地元ニューヨーク・ニックスのポイント・ガード、ジェレミー・リンのプレーをアニメーションを使って解説している。ドリブル・ペネトレーション、ボール・スクリ…
「このトマトを、回転しているファンをすり抜けて取ることができそうに見えます。でも、実際にはできないと言うことを、お見せします。」 そんなナレーションで始まるこの1分ほどの動画、およそ200万回再生された人気動画だ。確かに面白いのだが、それだけ…
"Tangible"とは「触れて知覚できる」こと。現在研究開発されているインタフェースの多くが、この"Tangible"と言う概念を取り入れている。この傾向を裏返せば、今の世の中があまりに「非Tangible」になりすぎた、と言うことだろう。 例えば、財布。昔は、財布…
宇宙空間に出た多くの宇宙飛行士に、精神的な変化が訪れる---立花隆が「宇宙からの帰還」で述べたこの発見は、宇宙飛行士以外の人類にはただ想像することしかできない。しかし、この映像を見た後は、その記述を疑う人はいないのではないだろうか。 2011年8月…
殺人はもっとも明白な犯罪であり、その事実は忠実に記録され、疑いようがない−−−。僕も含め、多くの人はそう考えるだろうが、世界的に見ればそうでもないようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事によると、最近、メキシコの権利擁護団体が発表した犯…
経済開発協力機構、いわゆるOECDは、言わずとしれた国際経済全般を議論する国際機関だ。その目的を遂行するために、OCEDのデータベースには世界各国の膨大なデータが蓄積されている。問題は、データがありすぎて概観や比較が難しいことだろう。どこからどう…
誰もが引っ越しをする。どこからどこへ動くのかは、各人の目的や環境によって異なる。もし、人の動きを可視化したら、そこから何かが見えてくるだろうか。ノルウェーのクリエイター、Even Westvangによる"Dulge"は、そんな着想から作られた映像だ。"Dulge"は…
ソーシャルメディアが終わりを迎えたとき、次には何が現れるのか−−−そんな問いかけから始まるプロジェクト、Motorola SOCIAL 0.0 LAB。「今、あなたの思う豊かさ」について、日本のカルチャーを牽引するキーパーソンが思いを語る映像に、引きこまれた。 ショ…
30年間にわたるスペースシャトルの宇宙探索の歴史に、昨年、幕が下ろされた。高い運用コストや安全性の課題もあったが、「再使用できるロケット」と言う今でもチャレンジングな技術を実現した世界的プロジェクトは、現代科学技術の最高峰のひとつであること…
最近話題の植物工場。農業の新しい姿として期待されるだけでなく、都会に住む市民の家庭菜園の代わりとして、「自然に触れる」場所としても注目され始めている。植物工場で癒される---少し前には想像もできなかったことだ。そして、未来の植物工場は僕たちの…
最近、見かけることが多くなった、プロジェクション・マッピング。街中の建築物に投影される幻想的な映像は、普段見慣れた景色を異次元世界に変えてくれる。しかも、プロジェクション・マッピングの活躍の場所は、エンターテイメントだけではない。 神戸大学…
ビデオ映像を作るための手法はたくさんあるが、「華」のひとつはやはり空撮だろう。鳥になったような視点で見る街や大自然の映像は、普段体験できないが故に大きな魅力がある。しかし問題はコストがかかること。ヘリコプターや小型飛行機をレンタルするのは…
会社の近くにIKEA(イケア)が開店したのは3年半ほど前。オープン時は、ワクワクしながら長い行列に並んだ。 初めてIKEAの店内に入ったときの混乱は、今でも忘れない。巨大な倉庫のような店舗の中は、迷路のように複雑だ。多数の壁で仕切られた通路はくねく…