サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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デザイン

Googleロゴの微妙な違い:Google Changed Its Logo

最近、グーグルのロゴが変わったが、気がついた人はいるだろうか?これが以前のロゴ。 で、こちらが、新しいロゴ。 「ん!?どこが違うの?」と思ったのではないだろうか。僕もまったくわからなかった。答えは、2つのロゴを重ねてみればわかる。(ネット上で…

アップルの未来の社屋が目指すもの:Apple Campus 2

アップルが建設予定を進める新社屋、通称'Campus 2'(キャンパス2)。まるで地上に降り立ったUFOのような巨大な円形の建屋のイメージ・イラストは、世界中の話題になった。これほど未来的な建物はないだろう。しかし、未来的なのは建屋の外観だけではない。…

移動する街:A Very Large Structure by Manuel Dominguez

建築家ロン・ハリスが「歩く街」を提唱したのは1960年代。ハリスの斬新なアイデアは当時注目を集めたそうだが、今は忘れ去られてしまった。それから50年、ハリスのアイデアを現代の技術で蘇らせようというプロジェクトが提唱された。スペインの若手建築家・…

ジェットエンジンの製造に3Dプリンタを使う時代が来る:GE's forecast about 3D-printers

出典:Investors.com GE: 3D Printers To 'Touch' Half Of Its Manufacturing 最近、注目を集める3D-プリンター。「ものづくりの方法を革命的に変えるだろう」という期待を込めた熱い声がある一方で、精度やコストなど課題も多く、まだ本格的なものづくりに…

デトロイト復興のガイドブック:Impact Detroit Community Development How-To Guides

米国デトロイト市の破産申請は、世界中に衝撃を与えた。大都市の行政組織が破綻しただけではなく、そこが、かつて米国の象徴だった自動車産業の中核の都市だったからだ。自動車産業の本格的な衰退とそれに依存し続けた地方行政、また、救済しそこねた連邦政…

ヘチマが作る持続可能な未来

最近は「ヘチマたわし」を見かけることもなくなったが、ヘチマは栽培が簡単なだけでなく、元来、高品質の材質だ。水分を含めば柔らかくなり、乾くと硬くなる。軽量で、通気性が良い。この特長は、大量生産される化学合成品にも劣らないものだ。そんなヘチマ…

IKEAが開発した、1000ドルの難民用ハウス:Ikea House for Refugees

現在、全世界には約350万人の難民がいるという。そのほとんどは日々、過酷な生活を送っている。衣服、食料、そして住居、生活に必要な最低限のものさえ、十分手に入らない環境だ。この度IKEA財団が、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と共同で開発したのは、…

クールな未来の時計:ttmm on Pebble

iPhone・Androidとブルートゥース接続する未来の腕時計、'Pebble'。もうすぐ手に入るこのデバイスは、単なるスマホの外部ディスプレイを越えた、新しい文化を生み出しそうな予感がする。その「小さな革命」を担うのが、Pebble上で動くオリジナリティあふれる…

自閉症の人々のための調理器具:Match by Syracuse University

米シラキュース大学が開発した'Match'は、色や形を文字通り「マッチ」させることで、誰もが簡単に料理できる調理器具だ。'Match'開発の主目的は、自閉症の人々がより多くの料理を行えるようにすることだという。'Match'では、例えば、計量スプーンとボウルが…

未来の航空会社のウェブサイトは、こうあるべき:ファンタジー・インタラクティブ社の提案

J.D.パワーの2012年の調査によれば、旅行者の87%が、旅行の計画にインターネットを利用しているそうだ。しかし、現在の航空会社のオンライン予約サイトは90年代からほとんど変わっていない。ファンタジー・インタラクティブ社は主要な航空会社のウエブサイト…

ヒッチコックへのトリビュート:A tribute to Alfred Hitchcock

映画は、様々な視覚表現を開拓してきた。その中でも天才と呼ばれる映像表現者がいる。そして、さらにその先頭に立つ一人が、アルフレッド・ヒッチコックだ。ヒッチコックが作り出した映像表現は、映画という表現の形を決めたと言っても過言ではない。そんな…

人体が作る美:Made by Humans by Matt Pyke

デジタルの時代になっても、いや、デジタルの時代だからこそ、人間的なものが求められる。とりわけ、人間そのものはどんな科学技術をもっても完璧に模倣することができない。人間の動きは究極の科学であり、同時に究極の美でもある。Matt Pykeの"Made by Hum…

アイコンが社会を変える:Iconathon

アイコネイソン(Iconathon)と言う活動が米国で始まっている。参加者が自分でアイコンをデザインすることで、社会に貢献しようという活動だ。アイコネイソンとは、アイコンとマラソンを組み合わせた造語で、今、流行りの(?)ハッカソンなどと同じく「オー…

海中のゴミを自動で捕獲する:Marine Drone by Elie Ahovi

海に流れでたゴミは海流に乗って概要に流れ出す。南北太平洋、南北大西洋、インド洋には海流の溜まり場があり、海のゴミもそこに溜まっているのだ。その量はどんどん増え、海の汚染は深刻になっている。特に多いのは、ビニール袋やペットボトル、ポリカップ…

世界初!QRコード付きのコイン〜オランダ

おサイフケータイやEddyなどの電子マネーが普通のものになりつつある今、新旧取り混ぜた不思議な記事を目にしました。オランダで来週22日、QRコード付きの記念貨幣を発行すると言うニュースです。 発行されるのは5ユーロの銀貨と10ユーロの金貨。それぞ…

「ボロノイ図」によるスーパーヨット〜 "Voronoi"

数学に触発されたデザインは珍しくありませんが、これほどエキセントリックなものはなかなかお目にかかれません。 "Voronoi"は全長125mの「スーパーヨット」。韓国のインダストリアル・デザイナー、キム・ヒュンソクによるこの船は、その名前が示すとおり、…

リビングルームのアート・ミュージアム〜 FRAMED*

tha ltd.の中村勇吾氏、A-Studyの斉藤良博氏、台湾のOm, Inc.のユニットによるプロジェクト、"FRAMED*"。まだコンセプトとイメージ映像しか公開されていないのですが、大いに注目しています。"FRAMED*"とは(僕の理解によると)、PC/無線LANを組み込んだ4…

正規分布のぬいぐるみ〜"Distribution Plushie"

もし統計オタクの友人に赤ちゃんが生まれたら、統計に関係する贈り物をしたいもの。かなり強引な前置きですが、そんな状況にぴったりのギフトがEstyで販売されています。その名も「統計分布のぬいぐるみ&まえかけセット」。 正規分布 t分布 カイ2乗分布 対…

もっとも影響を受けた本〜"The Design of Everyday Things" by Don Norman

このブログも今回で300エントリー。節目を記念して自分の体験から何かを書こうと考えてみたところ、思い浮かんだのが、Donald Normanの”The Design of Everyday Things(邦訳版のタイトルは「誰のためのデザイン?」)"です。 この本は、プロダクトデザイナ…

手触り感が素敵な印刷〜活版メッセ by 関西活版倶楽部

東急ハンズ梅田店で開催されている、「活版メッセ」に行ってきました。主催は関西活版倶楽部。会場ではポストカードに活版でメッセージを入れられるとのことで、僕もやってみました。うれしいのは、印刷をやってもらうのではなく、自分で活字を選んで、組ん…

インテリアのテーマパーク〜Living&Design 2010

インテックス大阪で今週開催されている、Living&Design2010の最終日を見に行ってきました。様々な工夫や意匠を凝らしたブースばかりでしたが、中でも発想のユニークさで気に入ったのが、積水ハウスとアクタスの共同企画、「小さな生活展2。」です。 このコ…

可視化でオシャレする〜Processing.orgのTシャツ

久しぶりにProcessing.orgを除いたら、面白い記事が目に止まりました。Processing作品をあしらった、Tシャツの販売です。 "The Beauty"はProcessingのロゴを描画するコード?をネットワーク可視化したもの。 "The Beast"は前面にProcessingのIDEをプリント。…

CMYとRGBの違い

今回の話は芸術系やデザイン系の人には当たり前かもしれないのですが、僕にとっては「目からウロコ」の発見です。 色の三原色はなんでしょうか? CMY(シアン、マゼンダ、イエロー)とRGB(レッド、グリーン、ブルー)の2つの答がありますね。CMYは絵の具の…

網膜の変数〜視覚表現における主要素(形・大きさ・色相・明度・彩度・テクスチャー)

Understanding Graphicsに興味深い解説がありました。 視覚表現では対象や特性を区別して表すことが必須です。このための要素を、フランスの統計地図制作者Jacques Bertinは「網膜の変数(Retinal Variables)」と呼んでいます。 具体的には、形・大きさ・色…

視覚コミュニケーションにおける5つの神話 その2/2

引き続きUnderstanding Graphicsの記事から抜粋です。 神話3:物事の説明にはリアルが最良視覚的に説明する際、リアルな表現が最良の方法と思うかもしれません。しかし、調査によるとリアルさを減らす方が効果的な場合は多々あることがわかっています。特に…

視覚コミュニケーションにおける5つの神話 その1/2

Understanding Graphicsに面白い記事が載っていました。題して、「視覚コミュニケーションにおける5つの神話」。 - 視覚コミュニケーションは、なかなかやっかいな仕事である。脳のプロセスが未解明で複雑であることに加え、(視覚が)部分的にしか伝わらな…

未来のモノのデザイン

ドナルド・A・ノーマン氏の「未来のモノのデザイン」を読みました。 ノーマン氏の旧著"the design of everyday things"を偶然手にとって読んだのが、約10年前。以来、ノーマン氏のデザイン論は僕のバイブルと言ってよいほどです。今回の本もいろいろと示唆…

Fittsの法則

最近、Interaction Designの本を読んでいます。その中に、Fittsの法則なる理論が書かれていました。Fittsの法則とはUIデザインでは有名な理論なんだそうですね。その第一法則は、「移動時間をMT、目標までの距離をA、目標の大きさをWとすると次の式で表わさ…

平和維持デザイン

"Peace Keeping Design (PKD)"と言う活動があります。平和維持軍ならぬ、平和維持デザイン、となるでしょうか。インダストリアル・デザイナーであり、大阪大学大学院コミュニケーション・デザインセンター教授の川崎和男さんが提唱・実践されているプロジェ…

インクルーシブデザイン

ユニバーサルデザイン(UD)に対して、インクルーシブデザイン(ID)と言う考え方があります。 UDが「できるだけ多くの人が利用可能にする」ことを目的とするなら、IDは「一人ひとりの違いに向き合いながらも、多様性やデザイン性を重んじるデザイン」だそう…

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