サイエンスメディアな日々   インフォグラフィクスな日々

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インフォグラフィクス

核実験のタイムライン:Nuclear Explosions 1945-1998 by 橋本公

橋本公(はしもといさお)氏の作品、"Nuclear Explosions 1945-1998"は、1945年から1998年の間に世界で行われた核実験(広島・長崎を含む)をアニメーションで可視化したものだ。データの出典は、スウェーデン国防研究所とストックホルム平和研究機構による…

自分で作るビジュアルなライフログ:Knock Knock My Life In Graphs

Amazonで面白そうな本を見つけた。 "Knock Knock My Life In Graphs A Guided Journal"と言う名前のジャーナルだ。自分で書き込むジャーナル形式の本は多く出ているが、これは、すべてのページが空白のチャートやグラフになっていて、書き込んでいくと、自分…

銃に殺された人々:U.S. Gun Murders in 2010

Periscopicによるインフォグラフィック"U.S. Gun Murders in 2010"は、米国で2010年の1年間に、銃によって命を失った9595人を可視化したものだ。 黄色/オレンジのラインは各人が生きていた期間を、灰色のラインは、もし銃によって死ななければどこまで生き…

世界の億万長者を知る:Bloomeberg "Billionaires"

世界にはとてつもない金持ちがいる。何人かの名前は知っていても、正直言って実感はない。「金持ち度」のレベルが実感ができないのだ。こういうのもインフォグラフィクスを使えば、多少身近に感じられるだろうか。ブルームバーグによる、"Billionaires"は、…

レ・ミゼラブルを可視化する:Project 'Novel View'

巷では、映画「レ・ミゼラブル」の評価が高いようだが、このインフォグラフィクスも注目をあびるだろうか?プロジェクト"Novel View"による、小説「レ・ミゼラブル」を可視化したインフォグラフィクスだ。例えば上のチャートは、登場人物が小説のどこにどれ…

インフォグラフィックな百科事典:Brockhaus Encyclopedia

独Brockhausの、インフォグラフィクスをふんだんに使った百科事典が素晴らしい。デザインを担当したoberhaeuserのサイトのコメントには、 世界でもっとも高い山と勾配、世界の言語、地球に接近する彗星、世界の海洋、エコロジー、メディアの進化などの統計や…

データジャーナリズムとデータの可視化:David McCandless's TED talk

可視化とは、私たちが気がついていないものを見せてくれる方法だ。その重要な適用分野のひとつが、ジャーナリズムの世界だろう。データ・ジャーナリズムと可視化の組み合わせは、世界に対する認識を大きく変える予感がする。ジャーナリストであるデビッド・…

日本の「危うさ」を見る:OECD統計・各国政府の財政赤字

新政権の経済政策へに期待する声が大きくなってきた。年末から円安・株高が続き、株式市場は沸き立っている。 大規模な金融緩和と公共投資によるデフレ脱却。耳障りの良い言葉だ。一国民として大いに期待したい気持ちはある。しかし、その一方で、何か「一抹…

2013年の抱負

2013年がやってきた。 昨年は、世の中に様々な変化の「きざし」が見えてきた年だったと思う。今年は、それらの「きざし」を具体的な形にしていく年になるだろう。世の中を動かすのはやはり人であり、あらゆる人があらゆる場所で、前向きに取り組むことが大事…

ニュースをビジュアルに伝える通信社:Graphic News

米国の全国紙、USA Todayの各セクションのトップページには小さなインフォグラフィクスが載っている。漫画風のイラストでデータをわかりやすく表現したコーナーは、英語に苦労していた駐在時代の良い教材でもあった。僕がインフォグラフィクスに興味を持った…

原子力発電が増えると社会はどうなるのか:Data-mining with OECD Database

政治家は、原子力発電を停めると経済は大変なことになる、と言う。電力会社は、原発が再稼働しなければ電気料金を値上げするしかない、と言う。でもちょっと待て。アメリカやイギリスは日本より原子力発電の割合が低いし、さらに原子力発電の比率が低い国も…

衆院選を可視化する:小選挙区勢力図

昨日、衆議院議員の選挙速報を見ながら上の図を作ってみた。全国の小選挙区当選者を政党別に可視化した図だ。今回は可視化に頼る必要もなく、日本を代表する保守政党の圧勝だった。予想はされていたとは言え、ここまで圧倒的な議席数を獲得するとは意外であ…

ローリング・ストーンズ50年の「軌跡」:50 Years of concerts of the Rolling Stones

今年、結成50周年を迎えた、ローリング・ストーンズ。50年間同じバンドを続けてきたこともすごいが、もっとすごいのは、今だにライブ(コンサート)を行なっていることだ。しかも、最近、より精力的にコンサート・ツアーを展開している。 その、ロックの…

街中の人の歩行を可視化する:City of Melbourne, 24PM

街を作っているのは人である。人をヒトたらしめているのは「歩く」ことだ。であれば、街の姿を見ようと思えば、人の歩行を見れば良い。 そんな論理展開かどうかはわからないが、オーストラリアのメルボルンでは市街にセンサーを設置し、歩行者の数をカウント…

過去120年間の台風を可視化する:Hurricanes Since 1981

先日ニューヨークを襲ったハリケーンは、連日ニュースで報じられた。そのめったにない自然災害を予感していたかのような可視化が、英Guardian紙のデータブログにこの夏投稿されている。"Hurricanes Since 1891(1891年以降のハリケーン)"だ。米国海洋大気局…

データの視覚化とインフォグラフィクス

「ニューヨークタイムズ日曜版一部に掲載されている情報量は、ルネサンス時代に一人の人間が一生かけて出会う情報量より多い。」(Richard Saul Wurman “Information Anxiety”) Googleが把握しているURLリンクの数は1兆個を越えた。(Google公式ブログ 200…

100年間の映画史ポスター

アメリカ映画通ならきっと欲しくなるポスター。それが、"The History of Film"だ。 「映画の歴史」と言う名前のとおり、1910年代の映画黎明期から現在まで100年間にわたり、2000を超える映画の題名を20のジャンルにわけてプロットしたものだ。ピックアップさ…

おしっこダイアグラム:Urine Wheel by Ullrich Pinder, 1506

健康診断では定番の検尿。様々な成分が含まれる尿が健康状態のバロメータであることは、かなり昔から知られていたようだ。 上の円環図は1506年、Ullrich Pinderによって描かれたもの。その目的は、おしっこの色、匂い、味から、病気を診断すること。正真正銘…

可視化手法の周期表:Periodic Table of Visualization Methods

可視化の手法をまとめたものはあまたあれど、これはなかなかユニークだ。"Periodic Table of Visualization Methods(可視化手法の周期表)"なるインタラクティブコンテンツ、一件普通の周期表に見えるが、よく見るとひとつひとつの「元素」は、可視化手法を…

ノーベル賞の秘密:The Secret Fomula To Win Noel Prize by BBC

山中教授のノーベル医学・生理学賞受賞は、日本にとってひさしぶりの明るいニュースだ。iPS細胞という世紀の発見、発見から受賞までの早さ、山中教授の若さ、どれをとっても普通のノーベル賞とは違う、特別な受賞だと思う。しかし何にもまして、山中教授のか…

モバイル機器の訴訟合戦:Fighters in Patent War by New York Times

社会を可視化し続けるNewYorkTimesらしいインフォグラフィクス、"Fighters in Patent War(特許戦争の戦士)"は、世界のモバイル機器メーカーの、特許訴訟関係を図示したものだ。戦士として登場するのは、Apple、Motrola、Nokia、Sony、Sumsung、LG、HTCなど…

Appleの歴史:The Insanely Great History of Apple's History

”The Insanely Great History of Apple"は、その名の通り、Appleが作ってきたハードウェアの歴史がひと目で分かるインフォグラフィクス。この手の物は他にもあるが、各ハードウェアの微妙な違いを表すイラストと、ハードウェアの系統を表す色分けがユニーク…

ウェブ・インフォグラフィクスの新時代?:Imigration in America

マクルーハンが「メディアは模倣する」と述べたように、新しく登場したメディアは、従前のメディアの代用として現れる。例えば、映画の黎明期、フィルムに映っていたのは演劇だった。テレビが放送を始めた時、人々はお茶の間で映画を楽しんだ。やがてそれら…

Wikipediaにおけるジェンダーバイアス:Wikipedia Gender by NY Times

今やネットでの「調べ物」のデファクトスタンダードと言えるWikipedia. 登場当初はその信頼性に疑問の声も多かったし、学生レポートの「コピペ」先としても槍玉に上がるサイトであるが、いつのまにかWikipediaへの違和感はなくなり、必須のツールとして君臨…

一口に原子力爆弾と言っても…:Nuclear Bomb Power

原子力爆弾は通常兵器に比べると莫大な破壊能力を持っている。それは間違いない。しかし一口に原子力爆弾と言っても、色々ある。各原爆のエネルギーを比較したインフォグラフィクス、"Nuclear Bomb Power"を使って、比べてみよう。人類史で実際に戦争に使わ…

ソーシャル・メディアと大統領選挙

日本も選挙の話題で持ちきりだが、今年はアメリカも盛り上がっている。そう、大統領選挙の年だ。 日本ではまだ選挙活動でインターネットを利用することが認められていないが、米国ではもはやメイン・ツールになっている。しかも4年前の大統領選挙よりも、ソ…

誰が医療費を払っているのか?:US Health Care Spending - Who pays ?

国民皆保険の日本と違って、米国では医療保険の加入は必須ではなかった。そのため、特に低所得者層は医療保険をかけない人も多く、大病や大怪我の際、医療費が重荷になるケースも多い。そういう状況の下、政府系保険の拡大もあり、医療保険は徐々に普及して…

本の購入データから大統領選挙を予想する:Amazon Election Heat Map

アメリカの大統領選挙が近づいてきた。日本はそれどころではない状況とは言え、アメリカの政治が世界を大きく左右することは誰もが認めることであり、関心を持たないわけにもいかない。民主党と共和党、どちらが勝つのか。その動向を予想する様々な試みも行…

映画の登場人物のソーシャルネットワーク:Movie Gelaxies

ソーシャルネットワークの可視化は珍しいものではなくなってきたが、この可視化はなかなか興味深い。MITとケルン大学の共同研究プロジェクトから生まれたユニットMovie Galaxiesが可視化したのは、映画の中の人間関係。 2011年のコインズ・カンファレンスで…

増え続ける武器の売買:Arms Trade by Google

Googleの実験プロジェクト、ArmsTradeは、世界主要国の武器の輸出入の量と輸出入先を可視化したものだ。Arms Tradeの画面下部にあるスライダーを動かせば、武器の売買量、特に輸出が増えていく様子が読み取れる。データは1992年から2010年にわたる。中央の地…

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