可視化・視覚化
オープンソースのデータ可視化プロジェクトが、様々な場所で動き始めている。その中でも興味深いのが、Miso Projectだ。オープンソースのプロジェクトと言うと、その性質上、草の根的な活動が多いのだが、このMiso Projectは英国の新聞The Guardianと、オー…
日本科学未来館で開催中の企画展、「世界の終わりのものがたり〜もはや逃れられない73の問い」は、私たち来場者の「気持ち」を可視化してくれる、興味深い展示だ。展示ルームの中には様々な問いが掲げられ、来場者はそれに答えていく。ある問いはホワイトボ…
Visual.lyの最近のブログに、「データ・ビジュアリゼーションで避けるべき4つの過ち」と題した投稿がある。基本的なことだが知っておくべきことだと思ったので、概略をまとめてみた。 過ち1.データよりプレゼンテーションを重視する ビジュアリゼーション…
同じオーケストラ、同じ曲でも、指揮者が違えばまったく違う音楽になる。当たり前のようで不思議、不思議なようで当たり前なこの事実。いったい、オーケストラが奏でる音楽と指揮者の動きはどのように結びついているのだろうか。そんな疑問を解明する試みを…
この映像は、2002年7月から2011年7月までの9年間にわたる、地球規模の火災の観測結果(”Global Fire Observations”)だ。NASAが進めるEarth Observatoryプロジェクトの一部として、人工衛星に搭載した「改良型超高分解能可視赤外放射計(Advanced Very High R…
http://youtube.com/watch?v=RLPVCJjTNgk アンティキテラ島の機械とは、紀元前1世紀のギリシャで製作された歯車で構成された機械だ。1901年、アンティキテラ島のそばの海底で発見されてから長らくの間この機械が作られた目的は謎だった。近年の調査によって…
代表的なデータ可視化手法のひとつに、量を色に置き換える方法がある。その中でも昔から定番的に使われてきたのが、紫色から赤色までの、いわゆる「レインボー・カラー」を使うものだ。特に自然科学の分野ではレインボー・カラーを使った可視化がよく使われ…
ジェネラル・モータース社のウェブサイトに、ちょっと変わったプレスリリースが掲載されている。LEGOを使ったマネジメント・ツールを開発した、と言うものだ。LEGOとは、あのブロック玩具のLEGO。リリースの日付は3月26日なので、エイプリル・フールのネタ…
コンピュータと計算アルゴリズムの進化によって、コンピュータ・シミュレーションが扱う対象は、どんどん広がっている。少し前のシミュレーション計算は、あくまでも特定の制約と仮定の下での、現実の世界とは異なる「ある架空の計算結果」でしかなかった。…
壁の向こうに何があるかを知ることができれば...。例えば入り組んだ機械の見えない部分、危険物を直接見ることができないような状況、あるいは戦争の1シーンなど、数々の場面でそんなニーズはあるだろう。不可能と思われていたそんな夢を実現してくれるカメ…
中学、高校とバスケットボールをやっていた頃、バスケットのポジションは、ガード、フォーワード、センターの3種類だと教わった。その後、大学の頃になるともう少し細分化されて、ポイント・ガード、シューティング・ガード、スモール・フォワード、パワー…
撮影の世界では日々新しい撮影技法が開発されている。カメラマンやビジュアル・アーティストの熱意と創意工夫にはいつも感心するのだが、このアイデアはもしかしたら今までまだやられていないかもしれない。なぜなら、何のメリットがあるか分からないからだ…
人類が宇宙空間に進出して、50年。未開の地が徐々に把握され、新しい知見が得られた一方、当初は予想していなかった課題も出てきている。そのひとつが地球の軌道上に多数存在する、「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」の問題だ。宇宙ゴミとは、地球周りの軌道…
「このトマトを、回転しているファンをすり抜けて取ることができそうに見えます。でも、実際にはできないと言うことを、お見せします。」 そんなナレーションで始まるこの1分ほどの動画、およそ200万回再生された人気動画だ。確かに面白いのだが、それだけ…
殺人はもっとも明白な犯罪であり、その事実は忠実に記録され、疑いようがない−−−。僕も含め、多くの人はそう考えるだろうが、世界的に見ればそうでもないようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事によると、最近、メキシコの権利擁護団体が発表した犯…
誰もが引っ越しをする。どこからどこへ動くのかは、各人の目的や環境によって異なる。もし、人の動きを可視化したら、そこから何かが見えてくるだろうか。ノルウェーのクリエイター、Even Westvangによる"Dulge"は、そんな着想から作られた映像だ。"Dulge"は…
最近、見かけることが多くなった、プロジェクション・マッピング。街中の建築物に投影される幻想的な映像は、普段見慣れた景色を異次元世界に変えてくれる。しかも、プロジェクション・マッピングの活躍の場所は、エンターテイメントだけではない。 神戸大学…
ビデオ映像を作るための手法はたくさんあるが、「華」のひとつはやはり空撮だろう。鳥になったような視点で見る街や大自然の映像は、普段体験できないが故に大きな魅力がある。しかし問題はコストがかかること。ヘリコプターや小型飛行機をレンタルするのは…
”Zeitgeist"とは本来は「時代(世代)の精神」と言う意味のドイツ語なのだそうだ(”zeit"="time"、"geist"="sprit")。最近は「トレンドのニュース、記事」と言う意味で英語でも使われている。"Google Zeitgeist"は、自分自身が"Zeitgeist"とも言えるGoogleの…
今、自分のいる街はどんなムードなのだろう。街のムードを可視化できないだろうか。そう、考える人は少なからずいるだろう。しかし、ドイツのアーティスト、Julius von Bismarckらのグループのアイデアはかなり突き抜けていて、見ている方も思わず「微笑んで…
Amazonで注文していた"Designing Data Visualizations"が届いた。可視化・視覚化が重要になっている一方で、その全体像を体系的に書いた本は意外に少なく、特にインフォグラフィクスなど比較的新しい用語や概念をカバーした書籍は見つけられていなかった。今…
情報やデータの視覚化には様々な考え方や技法がある。それに対応して、情報・データの視覚化を表す言葉も、ビジュアリゼーションや可視化、見える化、など様々で、この状況は海外でも同様の(と言うか、海外ではより混乱している)ようだ。FlowingDataに、ビ…
携帯電話に無線LAN、無線キーボード&マウス。。。いつのまにか、私たちのまわりは電波だらけになってしまいました。先日、WHOから、携帯電話の電磁波が健康に影響する恐れがある、と言う調査結果も発表され、「電磁波コンシャス」の人も増加しているかもし…
家族や友達、同僚や顧客と話すとき、あなたはしゃべりすぎていないですか?あるいは、聞き役ばかりにまわっていないですか?「会話はキャッチボール」と言われるように、理想の会話はお互いがバランスよく話し、聞くことにあります。そんな「理想の会話」の…
今やiPadユーザにとって「必ず入れるべきアプリ」のひとつになっている"Flipboard"。遅ればせながら体験しました。その感想は、「このアプリは、間違いなく新しいライフスタイルを作るだろう」と言うことです。"Flipboard"は、TwitterやFacebook等のソーシャ…
コンピュータとネットワークを使った新しいビジュアリゼーションを開拓するトップランナーの一人が、Aaron Koblin氏です。このブログでもKoblin氏の作品をいくつか紹介しました。技術的な先駆性とアイデアの独創性、洗練された芸術性、すべてにおいてロール…
科学技術系の映像を作っていると、グラフをアニメーションで表示したくなることが多々あります。Excelはアニメーションできないし、After Effectsでゼロから作るのは面倒だし、AfterEffectsやFinalCutの適当なプラグインもない。 どうしたものかと色々探した…
ソーシャルネットワークとモバイル端末の普及によって、個人の思考や行動の情報をリアルタイムで把握できる時代が現実的になってきています。TwitterやFoursquare、Facebookを「いつでもどこでも」使うことが特別なことではなくなり、知人が今どこで何をして…
Google Trendsは、その名の通り、検索によって世の中のトレンドを把握しようという実験的なサービスです。以前からその可能性に注目していました。 Google Trendのページでは、入力したキーワードの検索数が過去数年にわたってどのように変化したか、そのト…
震災をきっかけに、被災地以外でも緊急時の行動について見直してみた人は多いでしょう。うちの家族でも、天災や事故など非常事態が起きた時、どこで待ち合わせるかを話し合ったところです。 そんな折、発見したのが"Safety Maps"なるサイト。緊急時の待ち合…